かつて 日本人は清らかで美しかったかつて 日本人は親切でこころ豊かだったアジアの国の誰にでも自分のことのように一生懸命つくしてくれた 何千万人もの 人のなかには 少しは 変な人もいたし おこりんぼや わがままな人もいた 自分の考えを おしつけて いばってばかりいる人だって いなかったわけじゃない でもその頃の日本人は そんな少しの いやなことや 不愉快さを越えて おおらかで まじめで 希望に満ちて明るかった戦後の日本人は自分たち日本人のことを悪者だと思い込まされた学校でも ジャーナリズムもそうだとしか教えなかったからまじめに自分たちの父祖や先輩は悪いことばかりした残酷無情なひどい人たちだったと 思っているようだ だから アジアの国に行ったら ひたすら ペコペコあやまって 私たちはそんなことはいたしませんと 言えばよいと思っている そのくせ 経済力がついてきて 技術が向上してくると 自分の国や自分までが えらいと思うようになってきて うわべや 口先では 済まなかった悪かったと言いながら ひとりよがりの 自分本位の えらそうな態度をする そんな今の日本人が 心配だ本当に どうなっちまったんだろう日本人は そんなはずじゃなかったのに本当の日本人を知っているわたしたちは今は いつも 歯がゆくてくやしい思いがする 自分のことや 自分の会社の利益ばかり考えて こせこせと 身勝手な行動ばかりしている ヒョロヒョロの日本人は これが本当の日本人なのだろうか 自分たちだけで 集まっては 自分たちだけの 楽しみや ぜいたくに ふけりながら 自分がお世話になって住んでいる 自分の会社が仕事をしている その国と 国民のことを さげすんだ眼でみたり バカにしたりするこんな ひとたちと本当に仲よくしてゆけるだろうかどうしてどうして日本人はこんなになってしまったんだーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー上の詩のような思いを持って哀しんでいる海外の人たちは、お年寄りなのでしょう。21世紀には、皆、居なくなってしまうのでしょう。この詩の中に、これから日本が日本人としてやるべきことのヒントがあると思うのです。