首相の施政方針演説: 新たな人事制度・・・能力本位は、誤りです。 Name: IHCS 渡辺穣二 [2007/01/28,19:54:46] No.3
安倍首相、よく考えていただきたいのです。

今回(1月25日)の首相の施政方針演説では、「公務員制度改革については、新たな人事制度を導入して、能力本位の任用を行う・・・」となっていますが、能力本位の人事制度は、30年前に民間で失敗したことをご存知でしょうか。

能力本位という言葉は、どうにでも解釈できるからです。立派な学歴をもち、省庁内外、その関係組織で、仕事が殆どない方々がいたとしても、能力がないとは誰が言えるのでしょうか。仕事がないとしても、それは、組織上層部の問題ではないでしょうか?

現在、多くの有能な公務員が、省庁、地方自治体、関係会社に、それほど仕事はなくとも通っています。もちろん、報酬は支払われています。しかし、本当のところ、その詳細は、誰にも分かりません。

渡辺大臣は、愛の構造改革と言われており、私の『「仕事基準」は、愛の経営』 という表現と一致しています。職員の過剰配置や意欲の減退をなくそうとするのであれば、きちんと各職員の「仕事の価値」を透明性をもった手法で測定すべきです。

「仕事の価値」という概念を入れると、すっきり問題が解決できるのです。
「仕事の価値」に応じた報酬を支払うことで、モラールハザードがなくなり、過剰報酬もなくなります。

仕事の価値測定は、世界で数百万人に適応された手法があります。その評価法を10年間も続ければ、たいていの公的組織では、リストラが不要になるはずです。
職員・従業員にとっては、長期雇用、公正さ、やるばやるだけ という理想的な制度が実現できるのです。

今、能力本位とか能力給とかを主張されるとしても、人間の本質を突き詰めて考えれば、将来、訂正せざるを得なくなると思います。


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